ダイエット方法の一つとして「炭水化物抜きダイエット」というものがありますが、はっきり言うと推奨できる方法ではありません!
健康に悪影響を及ぼすだけではなく、リバウンドをしてしまう可能性も高くなるため、結局ダイエットに失敗してしまうことが多くなるからです。
しかし、どうしても短期間で体重を落としたい人には有効な手段となっており、間違った方法をしなければしっかりと痩せていくことも可能なのです。
そこで、この記事では炭水化物抜きダイエットの正しい方法や、どうして痩せることが出来るのか、その理由について詳しく紹介していきたいと思います!今から炭水化物抜きダイエットをしようと思っている人は間違った知識を身に着けない為にも、しっかりと読んで参考にしてみて欲しいと思います♪
炭水化物抜きダイエットの危険性
炭水化物抜きダイエットを始める前に、炭水化物を抜くと人の体にどのような変化が起こり、どのような危険があるのかをしっかりと把握して欲しいと思います。間違った方法で行うと危険ですし、ダイエットの効果がなくなってしまう恐れもあるので必ず読んで欲しいと思います。
血液がドロドロになる
人間が寝たきりになってしまう一番の原因は脳卒中と言われていますが、その脳卒中と炭水化物抜きダイエットには深い関わりがあることが、最近の医療研究により判明しました。
炭水化物を抜き糖質を過度に制限すると、人の体はカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。そうすると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていってしまい、その結果血管が痛んだり、老化の進みが速くなり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性が格段に上がって行ってしまうのです。
炭水化物抜きダイエットを取り入れることは、短期間だけなら良いですが、長期的に行うと大きな病気になる可能性も上がることは忘れてはいけません。
便秘や肌荒れの原因になる
炭水化物に含まれている糖質は、ある程度制限することで健康になれますが、減らし過ぎると良くありません。腸内細菌は糖質を元に活動を続けている為、なくなってしまうと働きが弱くなり、その結果便秘の原因になるのです。
ダイエットと便秘は大きな関係を持っていることは、このサイト内でも何度も紹介していますが、脂肪を貯めやすい状態にしてしまいますし、代謝を悪くしてしまうので、スムーズな排便はダイエットには欠かせません。
また、糖質は肌の調子を整えてくれる作用もあるので、制限しすぎると肌荒れの原因にもなりますし、炭水化物を抜くことでタンパク質も損なわれてしまい、髪や爪のツヤが失われてしまいます。美しく痩せたいのであれば、炭水化物は適度に摂る方が良いのです。
集中力や思考力が低下する
糖質は栄養素の中でもダントツの速さでエネルギーを補給してくれる存在ですが、制限してしまうことで集中力や思考力が低下してしまうリスクがあります。簡単に言えば頭の働きが著しく低下してしまうのです。とっさの判断も出来なくなりますし、ひどい時には仕事にも影響を及ぼしてしまいます。
お腹が空いて頭が働かない!という経験を一度くらいはしたことがあると思いますが、素早く解消するためには糖質を摂ることが最もいい方法なのです。
また、頭だけではなく、体の動きも悪くなってしまうので、トレーニングをしながらダイエットをする時にはむしろ炭水化物を摂ることが重要になります。
炭水化物抜きダイエットで体重がみるみる落ちる理由とは?
炭水化物を抜くことの危険性は分かっていただけたと思います。しっかりと体への影響を把握し、無理のないダイエットを行うことが必要になります。
それでも、どうしても短期間で痩せたい人もいらっしゃると思うので、炭水化物抜きダイエットでどうして体重を落とすことが出来るのかを詳しく解説していきたいと思います!
インスリンの分泌を抑えることが出来る
糖質は摂取した時に血糖値を急激に上げてしまうという特徴がありますが、血糖値が急激に上昇すると、それを抑えるためにインスリンというホルモンが多く分泌されるようになります。
インスリンが多く分泌されると、血液に含まれている糖分を脂肪細胞に取り込むという性質がある為、脂肪を余計に貯蓄してしまう可能性があります。
しかし、炭水化物を抜き、糖質を摂取しないことで、インスリンの分泌を抑制することができ、脂肪の吸収を抑えることが出来るのです。
その為、糖質をなるべく摂らないという考え方は間違ったことではなく、必要な分だけを摂取して、余計に食べないようにすることで十分なダイエット効果を得ることが出来ます。ご飯が大好きで、いつもたくさん食べてしまうという人は、なるべく抑えるようにしましょう!
中性脂肪を分解するようになる
糖質は体を動かす重要なエネルギー源ですが、その糖質が体から少なくなると、不足を補うために貯蓄されている中性脂肪や体脂肪を分解してエネルギーに変えるという性質がある為、ダイエットに効果的なのです。
中性脂肪を分解しようとすると、体の中ではケトン体と呼ばれるエネルギー源を作り出し、ケトン体が糖質の代わりなって体を動かそうとします。その為、糖質を抑制すれば体脂肪がどんどん減っていくという仕組みになっています。
糖質制限=脂肪を多く燃焼するという認識は合っている為、脂肪を手っ取り早く落としたいのであれば炭水化物を抜くというのは正解なのです。
筋肉が減少する
炭水化物抜きダイエットで体重がめっちゃ落ちた!という報告は多くありますが、これは脂肪が落ちたというよりも筋肉が減少していることが一番の要因だと思います。
脂肪はそんな簡単に減らすことは出来ないことは皆さんもご存知だと思います。1か月で10kgも落ちたとか、たった2週間で3kg落ちたとか言われていますが、その多くは筋力の低下によるものなのです。
人の体は筋肉を使って活動をしていますが、その筋肉のエネルギー源が炭水化物です。糖質を過度に制限することで、筋肉が思ったように動かなくなり、その結果が筋力に低下になってしまいます。また、筋肉はトレーニングを行い、組織を破壊して回復する時に前よりも大きな筋肉となりますが、この回復の時にも糖質は必要になります。
さらに、糖質の摂取量を抑えると、体内のグリコーゲンが分解され、水分が一気に排出されます。人間の体には多くの水分が含まれている為、初期段階では水分が抜けて体重が落ちるというのもあります。
効率良く炭水化物抜きダイエットを行う方法
炭水化物抜きダイエットで一気に体重が落ちる理由には様々ありましたが、中には体に悪い影響が多いことも理解していただけたと思います。そこで、ここからは効率良く、正しいやり方で炭水化物抜きダイエットを行う方法について紹介していきたいと思います!
晩御飯だけ炭水化物を抜く
過度に糖質を制限しないために晩御飯だけ炭水化物を抜くという方法をおすすめしています。朝と昼はしっかりとご飯を食べて、体に必要な糖質を補い、夜は抜くという方法にすれば、体にそこまで悪い影響を与えずにダイエットを行うことが出来ます。
さらに、人の体は夜になるに連れて、活発が少なくなっていってしまう為、夜に多くのエネルギーを摂取してしまうと消化できずに脂肪へと変換されてしまいます。朝と昼の比較的消化がしやすいうちに摂取し、活動が穏やかな時間で制限することで効率良くダイエットを行うことが出来ます。
他のおかずでタンパク質やビタミンをしっかりと補給する
炭水化物抜きダイエットを行う時に推奨しているのが、おかずをしっかりと食べることです。実は糖質はタンパク質やビタミンで補うことが出来る為、炭水化物を抜いてもおかずを多く食べることで、しっかりと健康的に痩せることが可能となります。
また、タンパク質は筋肉増加には欠かせない存在となっているので、タンパク質を多く摂ることはダイエットに大きな効果があるのです。さらにビタミンにはタンパク質の働きをサポートする力が備わっているので、一緒に摂ることでさらなる効果に期待が持てるようになります。
タンパク質とビタミンは不足しがちで、意識しないと1日に必要な摂取量になかなか到達しないので、毎食で多く摂るように心がけましょう!タンパク質やビタミンを多く含む食材については別の記事でも紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね♪
最初の3日間だけガチで制限する
炭水化物抜きダイエットは生半可な気持ちでは成功させることができません。最初はかなり辛い思いもしますし、「最初からやっぱり無理だ」と諦めてしまう人も多いと思います。
しかし、炭水化物を制限していると徐々に体が慣れてきますし、糖質の量が減ってくると糖新生という新たなエネルギーを作れるようになるので、辛さを感じなくなってきます。
その為、まずは短期集中で炭水化物をガチで抜いて体を慣れさせ、そのあとは無理がないように続けていくことが望ましい方法となっています。とりあえず3日間頑張れば、辛さを乗り越えることが出来るのでおすすめですよ。
集中力や思考力が低下してしまうので、仕事が休みの三連休などを利用して始めると、周りへの影響を少なく行うことが出来るようになると思います!
まとめ
今回の記事では炭水化物抜きダイエットについてご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
炭水化物抜きダイエットには危険が伴いますし、無理して行うことでリバウンドをする可能性も高くなってしまう為、計画的に始めることが必要になると思います。
また、長い間無理な糖質制限をすると、大きな病気のリスクもあるので、途中で健康的なダイエット方法にシフトしていくと良いと思います。
最後に紹介した効率良く行う方法を参考にしてもらい、失敗の可能性を出来るだけ少なくして行うことが必要になると思います♪健康に美しく痩せる為にも、しっかりとバランスが良い食事を心がけて、理想的な身体を作って行きましょう!